山村の耕作放棄地
近年、耕作放棄地と呼ばれる、農作物が1年以上作付けされず、農家が数年の内に作付けする予定の無い田畑・果樹園の面積がどんどん拡大しています。(2005年の農林業センサスによれば日本全国で386,000ha存在)
主な要因は、農家の高齢化により担い手が少なくなり、止むを得ず耕作放棄をしてしまうものですが、耕作放棄の要因の一つに、害獣(主にシカ・イノシシ)によって田畑が荒らされ、回復が困難になってしまったということもあります。
このような耕作放棄地の拡大は、山村の過疎化に拍車を掛け、その土地に人々が生活出来なくなることにも直結しており、社会問題化しております。
猟師の不足
耕作放棄につながる獣害について、駆除には主に猟師が罠や銃により捕獲を行うのが一般的なのですが、猟師の高齢化によって猟師の絶対数が不足してきており駆除が追いつかないといった状況があります。
また、この問題は猟師の高齢化だけでなく、猟師だけでは生計を立てる事が難しく、若者が猟師になりたがらない猟師の後継者不足という面もあります。
今後、日本において少子高齢化が益々進展していく中で、このような問題を解決し、山村の美しい里山景色を維持していくために、今まさに新たな取り組みが必要になってきています。
弊社の取組
上記のような問題に対応するために、弊社は2017年度に猟銃保有資格を取得致しました。
そして、2018年度は猟師が単独(専業)でも生計が成り立つかどうかを検証するため、狩猟(わな猟・第1種銃猟)免許を取得し、鳥獣捕獲等事業者の認可を受けられるよう準備中です。
鳥獣捕獲等事業者の認可を取得後は、自治体と協力して猟師の育成・積極的な獣肉の活用を実施し、地域社会に貢献出来るようにします。